暗号資産2026年05月18日 12:28·4分で読めます

ストラテジー社がBTC追加購入、保有比率がビットコイン総供給量の4%超に到達

ストラテジー社がBTC追加購入、保有比率がビットコイン総供給量の4%超に到達
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ポイント

  • マイケル・セイラー率いるStrategy(旧MicroStrategy)が24,869BTCを約20億ドルで追加取得
  • 同社の総保有量はビットコイン上限2,100万枚の4%超に相当し、時価換算で約650億ドル規模
  • 単一民間企業によるビットコイン集積としては史上最大水準を更新し続けている
  • 機関投資家による「永続的保有」戦略が市場の流通玉を着実に減らしている点が重要

マイケル・セイラーが率いるStrategyが、またビットコインを買い増した。取得数は24,869BTC、投下資金は約20億ドル。これで同社の総保有量はビットコイン全体の発行上限2,100万枚のうち4%超を占めることになった。


これが意味する「4%の壁」

ビットコインの総発行枚数は2,100万枚と決まっている。そのうちすでに約1,950万枚が採掘済みで、残りは半減期ごとに少しずつ供給される。つまり流通し得る最大量には物理的な天井がある。

Strategyはその天井に対して、民間企業として単独で4%以上を積み上げた。単純計算で84万枚超の保有だ。時価に換算すれば650億ドルを超える。

セイラーは「Big Dot Energy(大きな点エネルギー)」というフレーズを使っているが、これはビットコインのチャート上に刻まれる購入ポイント=「点(dot)」が積み重なるさまを指す同社の定番表現だ。買い増すたびにX(旧Twitter)で告知する彼のスタイルはすでに儀式化されている。

同社がビットコインを財務戦略の中核に据えたのは2020年。当時はまだ「企業がBTCをバランスシートに載せる」という発想自体が異端視されていた。それが今や、ETFの承認や機関参入を経て「正統派」に近い扱いを受けるようになった。Strategyの一連の行動はその地殻変動を象徴している。


市場への含意

トレーダー目線で見ると、Strategyの継続的な買い増しは需給に対して無視できない影響を持つ。

市場に出回る「流通玉」が減る。Strategyが長期保有を明言している以上、調達した枚数は実質的に市場から消えたとみてよい。売り圧力の恒常的な吸収装置として機能しているわけだ。

一方でリスクもある。これだけの規模の保有を抱える企業が、何らかの理由で売却に動く局面が訪れれば、その影響は相当なものになる。現状、Strategyは転換社債や株式発行などで資金調達を続けながら買い増しを繰り返しており、財務構造は独特だ。BTCの価格が大きく下落した際のバランスシートへの影響は、投資家が常に注視すべき変数だ。

筆者がより注目しているのは「模倣効果」だ。Strategyの成功体験を参照して、同様のBTC積み立て戦略を導入する上場企業が増えている。日本国内でも関連銘柄の動向を追う投資家が増えており、Strategyの一挙手一投足が間接的に日本市場にも波及する構図が定着してきた。


まとめ

Strategyによる今回の24,869BTC購入で、同社の保有比率はビットコイン総供給量の4%を超えた。単一民間企業としては前例のない水準だ。流通玉の減少という需給面の変化と、模倣企業の増加という構造的トレンドは、ビットコイン市場を語るうえでもはや外せない文脈になっている。セイラーの「点」は今日も増え続けている。


よくある質問

Q1. Strategyのビットコイン購入戦略とは何か

Strategyは2020年以降、手元資金・社債・株式発行などで調達した資金を継続的にビットコインへ転換し、それを長期保有する戦略を取っている。法定通貨建て資産のインフレヘッジとしてビットコインを「主要財務資産」と位置づけており、短期トレードではなく保有継続を前提としている点が通常の機関投資家とは異なる。

Q2. ビットコインの「発行上限2,100万枚」とはどういう意味か

ビットコインはプロトコル(設計仕様)によって、生涯に発行される枚数が2,100万BTCに固定されている。採掘(マイニング)報酬が約4年ごとに半減する「半減期」を経ながら供給量が減少していき、最終的にその上限に近づく構造だ。この希少性がゴールドと比較される根拠のひとつであり、Strategyのような大口保有者が「流通しない玉」を積み上げるほど、市場で売買される枚数が実質的に減ることになる。

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